AWS認定 SAA ソリューションアーキテクト-アソシエイト 合格体験記(試験勉強編) -最短2か月で合格する勉強法


こんにちは、KimYasです。
つい先日、かねてより勉強してきたAWS認定 SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト )に無事合格することができました。
今回は、合格を勝ち取るまでに行った学習方法、使用した教材について紹介していきます。
試験当日の過ごし方や結果、スコアについては、試験当日編の記事で紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。

AWS認定SAAってどんな資格?

そもそもAWS(アマゾン・ウェブサービス)とは、皆さんご存じAmazon社が世界的に展開している、業界シェアNo.1のクラウドサービスのことです。
主としては法人向けですが個人でも利用することが可能で、このブログ記事もAWSのサービスを使って制作しています。
公式ページ

そしてAWS認定資格SAAとは、AWSのサービスについて一定のレベル以上の知識・経験を有していることを証明する資格です。
AWS公式によると、以下の定義となっています。



この資格は、組織がクラウドイニシアチブを実装するための重要なスキルを持つ人材を特定して育成するのに役立ちます。AWS Certified Solutions Architect – Associate を取得すると、AWS 上で分散システムを設計、実装する能力が認定されます。
引用元はこちら

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

つまるところ、「資格保有者はAWSのサービスを使って、障害発生・サイバー攻撃に強いサイト制作やビッグデータ分析の環境構築ができますよ。」というようなイメージです。
実際、私が勉強した範囲においては、「いかに障害発生に備えたインフラ環境を構築するか」や、「どうすれば堅牢なセキュリティ対策を講じることができるか」という内容が大半を占めていました。
したがって、AWS認定SAAを取得できれば、「安心・安全のインフラ設計に必要不可欠な知識と技能を習得している」と言えるでしょう。

使用した教材

教本(テキスト)を1冊、問題集を1冊で、合計2冊を使用しました。

教本:AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト(amazonの商品ページはこちら
問題集:AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集(amazonの商品ページはこちら

それぞれを選んだ理由について紹介していきます。

1冊目:教本

これを選んだ理由は、シンプルにひとつ。見やすかったからです。

文字が小さすぎず大きすぎない。
フォントは基本明朝体で重要箇所はゴシック体、必要に応じて丸ゴシック体(Meiryoかも?)というバランスの良さ。
青黒の2色という落ち着きのある色合い。
パラパラとめくりやすい柔らかな紙質。

あえて言語化するとこのような理由になりますが、選んだ瞬間にはここまで考えていません。
あまり小難しく考えなくとも、書店で実際に手に取って「あっ、これ見やすいわ」と思ったものが一番だと思います。
勉強期間中の数か月はお世話になる相棒になるので、書店に行くのが面倒でも、直接目で見て選ぶことをおすすめします。


ちなみに、「初心者向けに丁寧に解説されているか」という基準で選びたい方もいらっしゃるかと思いますが、私はあまりおすすめしません。

確かに、世の中には良書と呼ばれる、他と比較して優れた内容のテキストも存在します。
いわゆる「これを読めば絶対合格できる」とか、「●●万人に支持されているベストセラー」というキャッチコピーの書籍です。
実際に数多の合格者を輩出していて実績はあるのでしょうし、こういった書籍の存在を否定したい訳ではありません。
(何ならこの教本の表紙にも「合格するためのポイントをしっかり解説した万全の一冊!」とか「しっかり丁寧な基礎解説」と書かれていますね 笑)

しかし、万人受けするものがあなた個人にもベストとは限りません。
あなただけの価値観、大事にしたいこと、こだわりがあるはずです。
一冊の本を陳列棚から選び取る際も、あなたの生まれ育った環境、生活習慣、体質など様々な要素(変数)が相まって、あなたが「これだ!」と感じるのです。

ネットのレビューや他人からのおすすめだけを参考にするのではなく、あなたの直感を信じてみてはいかがでしょうか。
きちんと書籍として発行されているものであれば、劣悪な内容のものに当たることはまず無いでしょうし、何より自分の意志で納得して購入したものであれば、その一冊には思い入れも出てきます。
是非、あなたにとってベストな一冊を見つけてくださいね。

2冊目:問題集

これも直感で選びましたが、この問題集では一点だけ、戦略的に選んだ理由があります。
それは、「問題の解説の文量が多いか」です。「問題数が多いか」ではないです。

問題集に限っては、解説がどれだけ充実しているかで、内容の理解度が天と地ほど変わってきます。
この問題集では、正答となる問題の選択肢の解説だけでなく、誤答の選択肢全てについて、なぜ誤答であるのかの解説が書かれています。
この誤答の理由を読むことが、とても重要です。
たとえ一発で正解した問題でも、必ずここをしっかり読んでください。


正答の理由だけでなく、誤答の理由をなぜ逐一読む必要があるのか。
それは、「誤りの選択肢を見抜く速度と精度が向上するから」です。

SAAの試験はすべて選択式で、形式は次のいずれかです。

  • 4つの選択肢の中から、1つの選択肢を選ぶ
  • 5つの選択肢の中から、2つ以上の選択肢を選ぶ

したがって、問題を解く際には消去法が使えます。
正解が分からなくとも、絶対にありえない選択肢を除外して残ったものがたとえ信じられなくても、それが真実(答え)だ、というやつです。

実際、私も試験本番で正答が全く分からない(というより、問題文と選択肢に出てくる単語自体をそもそも知らない)問題に出くわしましたが、絶対に違うと言える選択肢を外していったところ意味不明の選択肢だけが残ったため、それをマークしました。
「なぜ違うと言えるのか」を学習の段階から考える習慣をつけておけば、それは試験本番にも生きてくるのです。


以上のように、若干テクニック的な話になってしまうのは私の本意ではないですが、合格のためには必要な力です。
是非、問題集選びの参考にしてみてくださいね。

勉強期間

SAAのための勉強をしたのは、タイトルのとおり2か月間です。
私は勉強開始の時点で、AWSの最もベーシックな資格であるCLF(クラウドプラクティショナー)を保有していたため、CLFの応用編に進むという感覚で、すっと試験勉強を開始できました。
CLFの勉強期間も2~3か月ぐらいだったので、AWSってそもそも何?という真っ新の状態から数えると、半年弱で合格に至ったことになります。

一日の学習時間は、約2.5時間です。
なので総学習時間は単純計算で、2.5時間×60日 = 150時間になります。

ただし、実際はこれよりも数十時間は長くAWSに触れており、広い意味では勉強していたことになります。
というのも、この日々の勉強とは別に、ブログ制作のためにAWSのサービスを実際に触ったり、ハンズオンのチュートリアルを行ったりしていたからです。
やはり、紙面上で勉強するだけでなく実際に手を動かすことで、理解度が数倍になりますね。

ですのでこれから勉強を始める方は、200~250時間を目安に時間を確保していただくといいかと思います。

勉強場所

平日は仕事の行き帰りの通勤電車の中、休日は自宅で勉強していました。
私の沿線では座れはしないものの通勤電車の中はさほど混雑していないので、ノイズキャンセリングイヤホンで雑音をシャットダウンした状態にさえすれば、しっかり集中して勉強することができました。
何度か乗り換えが必要なので、「次の乗り換えまでにこの問題を解ききる!」というプレッシャーを自分にかけたりもしていました。笑
適度なストレスは勉強/仕事の効率を高めると言いますからね。

勉強場所については、自分が勉強モードに入れる場所/機会を確保することが大切です。
私の場合は、駅の改札を入った瞬間にスイッチが入り、帰りの改札を出た瞬間にスイッチがOFFになる、という感覚です。
自分に合うところであれば、カフェでも図書館でも職場でも、どこでもいいと思います。

是非、お気に入りの場所を見つけてみてくださいね。

まとめ

試験勉強編、いかがだったでしょうか。
これから勉強を開始される方にとって、ひとつでも参考になる情報があれば幸いです。
試験当日編の記事も公開していますので、是非そちらもご覧いただけると嬉しいです。

それではまた次の記事でお会いしましょう!

KimYas