AWS認定 DVA デベロッパーアソシエイト 合格体験記 ~【急がば回れ】試験勉強が全てじゃない試験対策法~

pencil on white smartcase near eyeglasses

こんにちは、KimYasです。
昨日、AWS認定 DVA デベロッパーアソシエイトを受験してきました。

結果としては、無事に合格することができました。
今回はその合格に至るまでの学習法や学習期間、本番の様子を記事にしていきます。
これから受験する予定の方にとって参考になると嬉しいです。
それでは早速行きましょう!

使用教材

今回使用したのは、教本1冊と模擬試験問題集5回分です。

まずは教本について。
いくつか選択肢がありますが、好きなものを選べばいいと思います。
ネット上で検索する限り候補は数冊でしたので、見やすくて勉強意欲が湧くものを選びましょう!
私はこちらの教本を使用しました。

教本選びにおいて、さほど注意を払わなくて良いのには理由があります。
それは、実際の学習にあたっては教本に加え、AWS公式ドキュメントを何度も参照する必要があったからです。
AWS各サービスの最新情報が事細かに掲載されている一次情報なので、教本よりも信頼できます。

サービス内容が日々進化するAWSにおいては、本ではどうしても情報が古くなりがちです。
最新の情報を取得するクセをつけておきましょう!


続いて、問題集について。
以前私がクラウドプラクティショナーを受験する際に使用していた、オンラインコースのUdemyに今回もお世話になりました。
DVA用の問題集はこちらです

商品の説明文にもあるとおり、問題の難易度は本番と比較してかなり高めです。
とはいえ、本番でも同様のレベルの問題がいくつか出題されていたように感じましたので、
学習期間中に自分にプレッシャーをかける意味ではおすすめです。

なお、レビューで指摘されているように、誤字脱字は散見されます。
そのため問題集だけで内容を理解するのではなく、やはりAWS公式ドキュメントを参照して知識をつけることが重要だと思います。
分からない用語やサービスの仕組みが出てきたら、必ず自分で調べるようにしましょう!

学習期間

calendar dates paper schedule

今回の学習期間は6か月間でした。
他の合格者の方の期間と比べ、かなり長いです。

実際のところ、教本をじっくり読んで問題集を3周するのに要した時間は3ヶ月ぐらいでした。
では残りの3か月間は何をしていたのか?
こちらのLINE ChatBot制作に明け暮れていました。

実は、LINE ChatBot製作のアイデアが浮かんだのは、DVA試験勉強中なんです。

あれは、教本でLambdaサービスについて学習していたときでした。
教本をぼんやり眺めていると、LINE APIを利用してLambdaを起動する仕組みの図がチラッと目に飛び込んできました。
そうかLINEとLambdaを繋げることができるのか、ふむふむ。…それって無料でできるのかな?と興味を持ったのがきっかけです。
そこから先は、上のリンク記事にて解説しているとおり、AWSサービスを組み合わせて仕組みを構築しました。
これに時間を費やしておりました。

しかしながら、このLINE ChatBot製作を通して得た経験と知識は、試験勉強とは比べ物にならないほど大きいと思っています。
本やドキュメントを見て知識を吸収するだけでなく、実際に手を動かしてサービスを構築してみること。
これが何よりも自分の身になると思いました。

DVA試験は開発者向けということもあり、実際にサービスを触っていないと覚えていられないような知識も問われます。
よって、サービス構築とまでいかずとも、勉強していて出会ったAWSサービスについては、チュートリアルで実際に触ってみることをお勧めします。
明らかに知識の定着率、そしてサービスへの理解度が増すと思いますよ。

本番当日

gray wooden computer cubicles inside room

今回はオンラインではなく、テストセンターでの受験を選択しました。
これは、過去に受験したクラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト-アソシエイトはオンラインだったので、一度テストセンターがどんなものか体験したいという考えがあったからです。

会場に着くと、受験者と思われる方が数人おられました。
順番に受付をしてもらっていると、どうやらAWSを受験するのは私だけということに気づきました。
テストセンターでは様々な種類の試験を同日に取り扱っているようです。
まぁ冷静に考えると確かにそうですよね…当日まで気づきませんでした。

受付が終わって待っていると、係の方に呼ばれ試験部屋に通されました。
図書館の自習室のようなコの字型の小部屋で、約20台の机が壁側を向いて設置されていました。
机の上にはそれぞれPCが一台ずつ設置してあり、26インチぐらいの大きさのディスプレイが備え付けられていました。
今まさに受験中の方が数名いるのを横目に、自分の席に真っすぐ案内され、では画面の指示に従って進めてくださいと言われ、係の方は退室。
若干震える手でマウスを握り、諸注意の画面を数回クリックした後、画面には試験開始ボタンが表示されました。
ふーっと3回深呼吸して気持ちを落ち着かせ、試験開始ボタンをクリックしました。

130分の試験開始!その内容は…

fit runner standing on racetrack in athletics arena

残念ながら具体的な問題の内容については、口外しないことが規約で定められているため触れられません。
しかしながら、難易度としては大体予想していたレベルでした。
簡単な問題もあれば、問題文の意味がそもそもよく分からないもある。
全体的にはUdemyよりも簡単かな?というぐらいです。

時間管理はうまくできました。
Udemyの問題集で、130分で65問を解く練習は繰り返し行っていたので、それが役立ちました。
私の場合は何も意識せずにいると時間が足りなくなりがちなので、分からない問題はあまり考えずにとりあえず回答を選択しておき、次に進むようにしました。
その甲斐あって、65問解き終わった時点で約20分余らせることができ、自信のない問題を余裕を持って見直すことができました。

この見直しの時間を捻出できたのは大きかったです。
とりあえず全て解き終わっているという安心感があるので、時間に急かされることなく冷静な頭で考えることができました。
実際、「よく考えるとこっちの方が正解っぽいな…」と回答を変えた問題が5問はありました。

最後の1秒まで気を抜くことなく、自分の力を出し切りました。

試験終了!結果は…?

man wearing white crew neck shirt

1,000点満点中、801点のスコアを獲得して合格できました。

このスコアは、予想していたスコア(778点)と大体同じぐらいでした。(誤差+-5%以内)
というのも、スコアが開示されたのは試験終了から数時間後だったため、その間に点数を予想することができました。
その根拠は以下のとおりです。

自分の感覚対象問題数予想正答率予想正答数
確実に正解できた26問100%26問
ほぼ確実に正解できた19問80%15問
二択まで絞り込めた13問50%7問
全く自信が無い7問20%1問
合計65問49問

自分が回答を選択した際の感覚に基づいて正答率を仮定し、そこから予想正答数(全65問中49問)を割り出しました。
よって、
49 / 65 = 0.753...
スコアは100点~1000点でスケーリングされるとのことなので、採点対象を900点とすると、
900 * 0.753 = 678
初期スコア100点を足して、
678 + 100 = 778
より、778点という点数を予想していました。

合格できたのはもちろん嬉しいですが、結果が自分の感覚と大体合っていたという事実もまた嬉しかったです。

なお、このように仮定から結果を概算することを、フェルミ推定と言います。
論理的な推論の練習にもなるので、興味のある方は是非試してみてください。

全体を振り返って

試験の結果としては満足いく形で終えることができました。

ただ一点、受験方法について思ったことがあります。
次AWS認定を受ける際は、テストセンターでの受験はなくオンライン受験を選択します。

テストセンターを避けたいと思う理由は、以下のとおりです。

  • ディスプレイの解像度が調整できない(横に引き伸ばされた解像度設定で、文字が読みづらい)
  • ディスプレイの輝度が調整できない(明るすぎて目がチカチカする)
  • 試験中に人の出入りが頻繁にあり、集中力が途切れる

これらの環境はテストセンターにもよりますし、そもそも気にならない方もいるとは思います。
ただ私の場合は、普段使い慣れたPC環境で、周囲に人がいない状態で受験できるなら、それに越したことはないと思いました。
両方試したうえで、この結論に至りました。
是非参考にしてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
どこか一つでも参考になった所があれば幸いです。

次にAWS認定を受験するとすれば、SysOpsアドミニストレーター アソシエイトです。
ただ、今はどうするかまだ決めかねています。
というのも、試験勉強よりも実際にサービスを触る練習を積みたいと思っているからです。
もしかしたらそちらを優先し、LINE ChatBotのように何かしらのサービスをAWSでデプロイするかもしれません。
その時はまたサービス内容を紹介する記事を投稿したいと思います。

それではまた次の記事でお会いしましょう!

KimYas